自動組版の仕組み その2 (Excelの作り方)
こんにちは。YUIDEAの「まめ蔵」です。
前回に続いて、サッカー選手の「選手名鑑」を自動組版する手順を紹介していきます。
前回は、Excelを使って「選手名鑑」に必要な原稿を作成しました。
「テキスト」 と 「画像」の準備
さて、ここでひとつ問題。今回作る「選手名鑑」は上記のようなExcelファイルだけで作るれるでしょうか?
Excelには何かが抜けている。そうです。「選手名鑑」にはテキストだけでなく画像(写真)も配置するのに、画像の情報が抜けてますね!
自動組版とは「テキスト」と「画像」を配置する技術です。写真はなくてもマーク類を配置することもあります。自動組版の前に、「テキスト」と「画像」の準備が必要ということを意識してください。
さて、ExcelとInDesignを使った自動組版ではExcelファイルの中に画像情報を入力します。ただし、Excelの表の中に画像をコピペすることではありません。
画像情報の入力方法「絶対パス」と「相対パス」
画像情報とは、画像ファイルが「どこにあるか」の情報です。
たとえば、サンプルの「尾田選手」の写真として「oda.psd」があるとします。(「.psd」というのは画像ソフトPhotoshopで保存した画像形式です。)
この画像が、図のようにWindowsパソコンのCドライブの「TARO」というユーザーの「デスクトップ」の「image」フォルダにあるとします。
「oda.psd」が「どこにあるか」は以下のように表すことができます。
C:/Users/TARO/Desktop/image/oda.psd
このように使っているパソコンのトップのフォルダ階層からたどって、画像の住所を書いていく方法で絶対パスと呼びます。
もう一つこれとは別に、あるファイルから見る形で画像ファイルの場所を示す入力方法があります。
たとえば、InDesignを使った自動組版で、「image」フォルダと同じ階層に自動組版を行うInDesignファイルがあるとします。
このような場合は、以下のように簡略化して書くことができます。
/image/oda.jpg
ある人が住んでいる場所を教えるとき、「Aさんの家のおとなり」のような説明が早い場合があります。上記はこうした例で書く方法であり、こうした相対的に表す書き方のことを相対パスと読んでいます。
長々と説明しましたが、WEBページを制作したことがあれば、これら「絶対パス」と「相対パス」はお馴染みの方法でしょう。
今回は「相対パス」方式でExcelに入力しましょう
InDesignによる自動組版では、Excelに「画像情報」を入力するとき、項目名の先頭に「@」を付ける必要があります。
ここでは「@画像」とします。「@」の後ろはどのような名前でも構いません。入力したら、その下の行に画像の「相対パス」を入力していきましょう。
ここで注意! Excelの初期設定で「@画像」を入力すると、計算式(関数)の入力となってしまい入力エラーとなってしまいます。
エラーを避けるため、あらかじめ項目名となるセルを右クリックして「セルの書式設定」を選択し、「表示形式」を「文字列」に変更しおいてください。
さあ、これで画像情報の用意ができました。
次回は、InDesignによる自動組版の設定を行います。お楽しみに。
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