52週MDと52週マーケティングの関係性とは?


小売業界などで棚割りや商品の入荷数、販促施策の基準となる「52週」ですが、なぜ52週なのかご存知でしょうか。この52週を基準として商品を販売していくときに「52週MD(マーチャンダイジング)」「52週マーケティング」という考え方があります。
今回はそんな「52週MD」や「52週マーケティング」の基本や2つの関係性についてご紹介します。
52週マーケティング

なぜ“52週”なのか?

ではまず、なぜ基準が“52週”なのか。それは、生活者の生活のサイクルが1週間であり、さらにその1週間の生活サイクルは一年のうちに52週あるため、“52週”が基準となっているのです。
生活をするなかで、多くの方が無意識に1週間という単位を意識して行動しているのではないでしょうか?この生活者のサイクルに合わせて年間をとおした計画を立てて商品を売り、売り場・店舗との接触を生活の一部とすることで、生活者の来店・購買頻度を上げることができ、さらには売上UPにつながるのです。

52週MDと52週マーケティングの関係性

では続いて「52週MD」と「52週マーケティング」の関係性について簡単にご説明します。

52週MDとは?

まず「52週MD」についてご説明していきます。
そもそも「52週MD」の「MD(マーチャンダイジング)」とは、お客さまが欲しいと思う商品を、“適切な時期”に“適切な場所”、“適切な数量”、” 適切な価格”で提供するための活動のことを指します。
たとえば、商品計画を立てたり、品揃えの計画を立てたりすることがそれにあたります。つまり、「52週MD」とは、一年間の商品計画などを週ごとに立て、実行していくことです。計画を立てる際には、生活者のライフスタイルや流行、季節のイベントなどのさまざまな情報を考慮する必要があります。

52週マーケティングとは?

次に、「52週マーケティング」についてです。52週マーケティングとは、52週を基準としてマーケティング活動を行うことです。
52週MDと同様に、生活者のライフスタイルや購買データなどの情報を基に、効率的に商品をより多くのお客さまに買っていただけるよう、販促施策を企画、実行していきます。たとえば、1年のうちに季節による需要の変化やハロウィンやクリスマス、バレンタインなど催事が多くありますよね。この季節の需要の変化や催事にあわせて、生活者のライフスタイルや購買行動などを分析しつつ、あらかじめ週ごとに計画して販促を実施していきます。

2つの関係性

52週マーケティング2

52週MDと52週マーケティング、この両者は52週を基準として商品を販売していくときには、切っても切れません。商品計画を立て、それを基に販促施策を実行し、さらにはその効果検証をして次回の施策に活かしていくことで、より良い売り場づくりにつなげることができます。また、マーケティング活動で得た情報を基に、商品の入荷数の計画を立てていき、機会損失を防ぐこともできます。このように、相互に関係しているためどちらも欠かせないのです。

 

いかがでしたでしょうか。
52週MD、52週マーケティングは商品を売るためにはどちらも欠かせません。店舗での商品の棚割りや入荷数の決定の際や、週刊カタログの制作でもこの52週の基準は重要となります。
次回は、弊社の考える52週マーケティングについてご紹介できればと思います。