SKUとは?商品管理に関わる用語をマスターしよう!
商品カタログやチラシ、ECサイトなど自社商品の販売促進を担当している方なら「SKU」という用語は普段から使われているかと思いますが一般的にはなじみがあまりない言葉ですよね。商品を管理する上で使われる用語ですが、使い方が分からないという声も聞きます。実は目的に合わせて任意で設定することができるため、少し考え方が難しいのが特徴です。この記事では、SKUの詳しい使い方や設定方法について、具体例を交えて紹介します。
SKUとは?意味を解説
SKUとは、最小管理単位(Stock Keeping Unit)の略で、エスケーユーと読みます。商品の在庫管理をするために必要な最小識別単位です。どれくらい売れたのか、在庫はいくつ残っているのか、そうした重要な情報を管理するために使われています。在庫量を把握することは、商品切れを防ぎ、販売機会の損失を防ぐのに役立ちます。
つまり、売り手側が管理する時に使い勝手のよい「管理上の最小単位」を、任意で設定してよいので、お店によって数え方が異なるものです。自社商品を管理する=売る観点で、とにかく「これ以上同じ区分に分けることができない」最小の単位がSKUと覚えましょう。具体的な数え方は下記で解説します。
SKUの数え方 実例から考え方・設定方法を考える
SKUは商品の売り方や管理方法によって設定の仕方を変えることで、よりよい在庫管理ができるようになります。ここでは具体的な例をあげて解説します。
お菓子の場合
まずはあるお菓子を想定してみましょう。お菓子を1個ごとにバラ売りするお店にとっては、1個=1SKUとして管理します。それが最小の単位だからです。ただし、10個パックで売るお店にとっては10個セット=1SKUと管理したほうが、在庫管理上わかりやすくなります。
このように商品の売り方が違うお店ごとに違いが出るのが、SKUの数え方のポイントです。あくまで管理のしやすさを優先してお店側で任意に設定をします。
アパレルの場合
次にあるTシャツを想定してみましょう。同じ型のTシャツであっても、サイズや色の違いで管理を分けるほうが管理がしやすくなります。例えば赤・青・黄の3色、S・M・Lの3サイズを取り扱っているとしたら、SKUの数え方としては「9SKU」になります。
こうして細分化することで、在庫管理をする際にどの色が、どのサイズが売れているのかを明確に確認することができます。どの色やサイズが欠品しているのか把握することで、販売機会を失わずにすみます。
SKUの設定はお店によって自由ですが、一般的に下記の様な場合は分けて管理するほうが管理しやすいとされているので、参考にしてみましょう。
・ブランドが異なる
・色やサイズが異なる
・中身の量が異なる
・販売単位が異なる
・セット売りだが、中身が異なる(ただし福袋などは一緒くたで管理する場合もあります)
JANコード・PLUコードとの違いとは
SKUと似たような言葉で「JANコード」「PLUコード」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これらも在庫管理に使われているイメージですが、SKUとはどう違うのでしょうか。違いをしっかりおさえておきましょう。
JANコード:センターが一括で情報管理するためのコード
JANコードは「Japanese Article Numberコード」の略です。一般社団法人流通システム開発センターが一括して管理・普及を行っているもので世界共通の管理コードとなっています。つまり自社管理用ではないというところが、SKUコードとの大きな違いになります。登録された国やメーカーの情報などが登録されていますが、価格の情報は含まれていません。ちなみに、国際的には「EANコード」と呼ばれています。
PLUコード:価格管理のためのコード
PLUコードは「Price Look Upコード」の略です。その名の通り、価格を調べるために紐づけられたコードのことを指します。通常私たちが商品を見るときに、バーコードと呼んでいるのはPLUコードのことが多いでしょう。PLUコードはお店ごとに価格を管理するためのコードなので、お店のデータベースにアクセスすることで読み取ることができます。SKUは在庫管理用なので、価格を示すPLUコードとは明らかに役割が違います。
まとめ
いかがでしたか?しっかりと管理していくためにも、自社にあったSKUの設定を見直してみましょう。設定に迷いましたら是非ご相談ください。お問い合わせはこちらから。