そのキャッチコピー、違反かも!?~薬事法ってナニ?④~


こんにちは! 薬事法管理者のUAです。
薬事法に関わる広告表現のNG集、まだまだあります。
今回は、NG集とOK例をご紹介します

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使用前と使用後が使える例は?

サプリメントでやってしまいそうなNG、それが「使用前」と「使用後」です。
たとえばこんなビジュアルがよく見かける表現ですね。

diet

これらの絵や写真は
「このサプリメントを飲んでさえいれば、スリムになることができる」
という誤認につながると捉えられてしまいます。

ダイエットはいうまでもなく、日頃の食生活と運動の組み合わせによって、
時間をかけて成し遂げるものです。
それを、サプリメントを飲むだけで痩せられるかのように見せてしまうのは、
薬事法的にも景品表示法的にも好ましくないのです。

ちなみに、同様の理由で「つけているだけで運動が可能」な運動器具などに
使用前/使用後の写真を掲載するのも避けた方がよいでしょう。

では、使用前/使用後の写真が使えるのはどんな時でしょう?
それは「低カロリー食品」。
つまり、通常の食事をカロリーの少ないものに置き換えることによって、
総カロリーが減り、結果的にダイエットが成功した場合です。
カロリーを減らすことによって痩せるのは、
医薬品の効果効能には当たらないため使用前/使用後の写真が使えるのです

ただし、この場合でも「便秘が解消して」「ニキビも治って」など、
医薬品や化粧品の効果効能に当たる表現が含まれてしまうとNGになるので、
注意が必要です。

やってしまいがちな「薬草」表現

また、薬事法のチェックをしていると、
「古くから薬草として使われている」という表現によく出会います。
類似の表現としてはこんなものがあります。

○ 中国では漢方薬の一種としても活用されて…
○ 江戸時代の医学書「本草綱目」にも掲載されている…
○ ××民族では「万病に効く草」と重宝されて…
○ヨーロッパでは「胃痛を改善するハーブ」といわれ…

なんとなく見かける表現ですよね。
でも、実際には全てNG
特に、それがサプリメントや健康茶の原料である場合は、
「効果効能を表現している」とみなされます。

○ 抗酸化
○ 活性酸素を退治
○ 血液サラサラ
○ 女性ホルモンを整え
○ 燃焼効果を高め
○ 代謝をアップ
○ 不妊の方に

など、一見医薬品の効果効能には当たらないように見える表現も、
体の変化をうたっているためにNGです。

また、ニンジンやイワシなどの「明らか食品」
つまり誰がみても一般的な食べ物だとわかる場合は、
OKとされるケースも多いのですが、
遺伝子組み換え技術を用いた場合はNGになることもある、など、
個別の判断がされるケースがあります
薬事法管理者としてこれらの相談を受けるケースもありますが、
私は「医薬品」に見える書き方よりも、「カロテン」「EPA」など、
含まれる成分名にとどめておいたほうがいいですよ、とお答えしています。

じゃあ、どうすればいいの?

とはいえ、NGばかりでは解決にはなりませんよね。
私たち薬事法管理のお仕事でも、
基本的には「NGの指摘」と「改善方法の提案」をさせていただいています。
ですので、このブログでも、最後にOK表現の例をご紹介しましょう。

=OK例その1=
健康な状態の維持に役立つことを伝える!
たとえば、「膝の関節痛を改善する」のであれば、「いつまでも元気に歩くために!」など、
良い状態のキープを伝えます。ビジュアルで表現するなら

knee

のように痛がっているものではなく

running

のように元気な状態を伝えるのです。
医薬品が疾病の改善をするものなら、
健康食品は良い状態を維持することをサポートするものですから、
これが本来の伝え方、ということですね。

=OK例その2=
「○○したいあなたをサポート」することを伝える!
これは先に実例を挙げてご紹介しましょう。

(NG)メラメラ痩せる体質に  ⇔  (OK)ダイエットに燃えるあなたに
(NG)老化を防ぐ  ⇔  (OK)若々しくありたい方に
(NG)ぽっこりお腹もすっきり  ⇔  (OK)毎日のリズムを整えたい時に
(NG)「眠れない」悩みも解消  ⇔  (OK)すっきりとした朝を迎えたい方に

並べて見比べるとわかりますが、
左の(NG)は「変化」を表現しているのに対し、右の(OK)は健康な状態を示すか、
健康な体の維持を求める「人」や「気持ち」へのサポートを表現しています
なんだか回りくどいな、と思われるかもしれませんが、
薬事法をクリアしつつ、訴えたい内容を伝えるにはこうした工夫が必要なのです。
健康や美容にまつわる数多くの情報が流れる昨今ですが、
健康食品や健康器具、化粧品を販売する際には、
やはり法律をきちんとクリアした上で広告を出すことが必須です。
つい書いてしまいそうな「効果あり!」ですが、
その一言を書く前に深呼吸して薬事法のことも思い出していただければ幸いです。

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